2025年の新潟の温泉を振り返って

 今日は大晦日です。2025年も間もなく終わりです。皆様方に取りまして、今年はどんな一年でしたでしょうか。

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 私は大きな悲しみに始まり、年末にも不幸があって、決して良い年ではなかったのですが、何とか生き延びることができました。これも温泉の癒やしの力であり、温泉に感謝したいと思います。
 身体も心も疲れたときに、癒やしてくれるのは温泉です。この即効性の効能はどんな薬にも、どんな名医にも勝ります。

 さて、例年のように、新潟の温泉に関しまして、今年一年を振り返ってみますと、諸物価高騰が続き、相変わらず値上げの一年でした。新年早々に「薬師乃湯」や「寺宝温泉」の値上げが発表されており、来年もこの流れは止まりそうもありませんね。

 では、月ごとに、主な出来事を振り返ってみたいと思います。

1月
 今年の新年の初湯は「極楽湯 槇尾店」でした。2日は「じょんのび館」、3日は「西方の湯」と続きましたが、悲しい出来事があって落ち込みました。
 佐渡市の羽茂温泉「クアテルメ佐渡」はボイラー故障のため、新年早々に休館となりました。
 上越市板倉区の「ゑしんの里 やすらぎ荘」は、浴室のタイル改修工事のため、1月27日から3月11日まで長期に休館しました。
 燕三条駅前の「アクアホテル燕三条駅前店」は、31日をもって外来入浴を中止しました。
 弥彦村の「四季の宿みのや」は、9日から24日まで休館し、8階の浴室の改修が行われ、洗練された和モダンの大浴場になりました。
 魚沼市の「見晴らしの湯こまみ」は、源泉設備工事のため、1月15日から2月12日まで、水道水での沸かし湯営業になりました。

2月
 大雪続きで、雪が少ない新潟市も突然の大雪に見舞われて大混乱しました。一時は県内の高速道路、幹線国道がすべて通行止めとなるという緊急事態となりました。
 1日から、柏崎市の「雪割草の湯」の料金が値上げされ、阿賀野市の村杉温泉「旅館あらせい」の立ち寄り湯料金も値上げされました。
 また新発田市の「百花の里 城山温泉」も、燃料調整費として100円の徴収を開始し、実質的な値上げになりました。
 三条市の「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」の料金も値上げされました。
 
長岡市寺泊の「きんぱちの湯」は、佐渡沖の海洋深層水を売りにしていましたが、2月12日より、日本海(富山)海洋深層水に変更されました。
 明るい話題としては、JR柏崎駅近くに、2028年4月に温浴施設が開業する計画が明らかになりました。首都圏を中心にスーパー銭湯型温浴施設の「湯舞音」などを展開する新昭和が事業主となって、サウナを充実させた日帰り温浴施設を検討しているそうです。
 また、21日の三条市議会の経済建設常任委員協議会で「いい湯らてい」の建て替え計画が発表されました。事業費は40億円規模で、2028年のオープンを目指すそうですが、議会の反対もあり、どうなるか定かでありません

3月
 新潟市南区の「白根温泉 関根旅館」が30日をもって閉館し、小千谷市の「ちぢみの里」が31日で閉館しました。
 五泉市の咲花温泉「佐取館」は、これまで18時以降の立ち寄り入浴が可能でしたが、3月より利用時間が11時~15時(最終受付14時)だけになりました。 

4月
 施設の保全工事のため昨年4月から長期に休館していた新潟市西区の「アクアパークにいがた」が1日に営業再開しましたが、早々に「温浴アクア」でレジオネラ属菌が検出され使用が休止されました。
 1日から、加茂市の日帰り温泉「加茂七谷温泉 美人の湯」の料金が値上げされ、魚沼市の公共日帰り温泉の「見晴らしの湯こまみ」「ゆ~パーク薬師」「神湯温泉倶楽部」「浅草山荘」「白銀の湯」の料金が一斉に値上げされました。
 新潟市西区の「ホテルディアモント新潟西」の日帰り入浴料金も大幅に値上げされ、三条市の八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」は、レンタルタオル・館内着の料金を値上げしました。
 さらに、新潟市の「黒埼荘」「よりなれ」「田舟の里」「舞平清掃センター附属休憩所」「潟東ゆう学館」などを含む公共温浴施設全館が値上げされました。
 2日からは、長岡市三島の「喜芳」と長岡市川口の「えちご川口温泉リゾート」の利用料金が値上げされました。
 そのほか、長岡市寺泊の「ホテル飛鳥」の大浴場では、海藻の「ホンダワラ」を使った「もっこの湯」をやっていましたが、4月1日より中止されました。

5月
 1日より、瀬波温泉の「磐舟」、見附市の温浴施設「みつけ健幸の湯 ほっとぴあ」の料金が値上げされ、長岡市の「喜芳」の洗い場のアカスリタオルが廃止されました。
 湯沢町の「湯沢ニューオータニ」は、6日をもって営業を終了し、1973年7月の開業以来52年の歴史に終止符を打ちました。
 新発田市の「紫雲の郷」は、湯送管の不具合により、16日より20日まで温泉施設は臨時休館しましたが、露天風呂でレジオネラ属菌が検出されたことが5月26日に判明し、露天風呂の使用が休止されました。
 十日町市の松之山温泉「ナステビュウ湯の山」では、土日祝日は朝5時から「ご来光風呂」を実施していましたが、社長さんが事故に遭われて入院・療養中のため、「ご来光風呂」は中止になりました。(7月に再開)
 津南町の「ニュー・グリーンピア津南」は、津南町が所有し、民間に貸し出す形で運営されていますが、津南町は土地と建物を売却する方針であることを、2日の町議会全員協議会で示し、その後入札と売買契約が結ばれました。

6月
 1日より、弥彦村の日帰り温泉「さくらの湯」では、洗い場のアカスリタオルが廃止されました。
 月岡温泉の共同浴場「美人の泉」は、配管修繕工事のため、6月30日~7月15日まで休館しました。
 阿賀町新三川温泉の「寿の湯」は、老朽化による改修工事のため、昨年12月から使用が中止され、代わりに休館していた「ホテルみかわ You&湯」の浴室が使用されていましたが、6月30日で営業を休止しました。
 村上市勝木にある「ゆり花温泉」は、源泉地に於いて6月9日に実施した温泉法に基づく検査で、カドミウムが地下水の環境基準の25倍以上が検出され、一時的に源泉の使用が停止されましたが、再検査の上再開しました。
 新発田市の「あやめの湯」は、源泉汲み上げポンプの故障により、16日から臨時休館しましたが、26日に営業再開しました。
 明るい話題としては、南魚沼市の大沢山温泉「大沢館」は、経営者が亡くなり存続が危ぶまれましたが、同じ南魚沼市内の丸山温泉「古城館」が2024年4月から事業を承継し、 1年2か月に渡って改装工事を行い、新しい「大沢館」として 6月2日にグランドオープンしました。
 上越市牧区にある「鷹羽鉱泉」は、温泉の愛好家たちの手によって改修され、6月14日より貸し切りのサウナ施設として営業を開始しました。

7月
 1日より、佐渡市が運営する入浴施設の「畑野温泉松泉閣」「ビューさわた」「あかどまり城が浜温泉」「クアテルメ佐渡」の料金が値上げされました。
 柏崎市の「雪割草の湯」は、2月に値上げしたばかりでしたが、7月1日から再度値上げし、長岡市の日帰り温泉「麻生の湯」は、7月5日より値上げしました。
 燕市の日帰り温泉「てまりの湯」では、土曜・日曜限定で朝6時に営業を開始する朝湯を始めました。

8月
 1日より、新潟市秋葉区の日帰り温泉「花水」の入館料が値上げされました。
 阿賀野市の安田温泉「やすらぎ」は、設備メンテナンス工事を行うため、8月25日~9月10日まで、長期に休館しました。

9月
 1日より、新潟市内に3館ある「極楽湯」の料金が値上げされました。また「極楽湯 女池店」では、「槇尾店」と同様に、土日の朝は6時に開店して、朝湯を始めました。
 新潟市西蒲区の「だいろの湯」は、設備メンテナンス・その他補修工事のため、9月17日から臨時休業となり、今日現在再開の見通しは不明です。

10月
 1日より、湯沢町の町営共同浴場の「山の湯」「駒子の湯」「岩の湯」「街道の湯」「宿場の湯」の5施設の料金が値上げされ、長岡市の温泉健康増進施設「アクーアーレ長岡」の利用料金も値上げされました。
 長岡市小国のおぐに森林公園内にある「延命の湯」は、浴室の改修工事のため、10月1日から休館しました。
 明るい話題として、湯沢町の「湯沢ニューオータニ」は今年の5月6日をもって営業を終了しましたが、ホテルを全国展開するリブ・マックスにより「リブマックスリゾート越後湯沢」として、10月14日にオープンしました。

11月
 1日から、阿賀野市の安田温泉「やすらぎ」では、タオル料金と館内着料金が値上げされました。
 魚沼市の神湯温泉倶楽部「神湯とふれあいの里」は、施設内改修工事を行うため、11月17日から2026年6月末まで休館になりました。
 松之山温泉の「野本旅館」が、11月25日で事業停止し、上越市の鵜の浜温泉「ロイヤルホテル小林」が、11月29日をもって閉館しました。
 明るい話題としては、湯沢町土樽に「ゆとりろ越後湯沢」が11月1日にオープンしました。すべて追加料金なしで利用できるオールインクルーシブの宿で、自家源泉(アルカリ性単純温泉)のサウナ付き大浴場と貸切風呂(追加料金なし)が2つあり、夏季限定の屋内プールもあります。

12月
 1日より、五泉市の「さくらんど温泉」のタオルセットの貸出料金が値上げされました。
 十日町市の松之山温泉の「ナステビュウ湯の山」は、12月26日の朝に源泉汲み上げポンプが故障し、源泉の供給ができなくなったため、休館となっており、再開は未定です。


 以上のように、今年も値上げの情報ばかりでしたが、来年も新年早々に、村杉温泉の「薬師乃湯」や「寺宝温泉」の値上げが待っています。
 そして、今年も閉館した施設がたくさんありました。3月に新潟市南区の「白根温泉 関根旅館」と小千谷市「ちぢみの里」、5月に湯沢町の「湯沢ニューオータニ」、6月に阿賀町新三川温泉の「寿の湯」(ホテル三川)、11月に松之山温泉の「野本旅館」と上越市の鵜の浜温泉「ロイヤルホテル小林」と閉館が続きました。
 新規オープンとしては、6月に南魚沼市の大沢山温泉「大沢館」が新しい経営者の下でオープンし、上越市牧区にある「鷹羽鉱泉」は貸し切りのサウナ施設として営業を開始し、10月に湯沢町に「リブマックスリゾート越後湯沢」、11月に湯沢町に「ゆとりろ越後湯沢」がオープンしました。

 阿賀野市の出湯温泉「華報寺共同浴場」は建て直されることになり、2月から工事が始まり、当初はお盆前には開業の予定でしたが、どんどんと遅れ、結局年内の開業はなくなり、来春になりそうな状況です。期待しすぎないで待ちたいと思います。
 新潟市西蒲区の人気日帰り温泉「だいろの湯」は改修工事のため9月から閉館したままで、再開の情報はありません。毎年楽しみにしている「だいろの湯カレンダー」ももらえないままで、寂しく思っています。
 長岡市の三島谷温泉「永久荘」は、新しい経営者の下で昨年7月26日に営業再開したものの昨年秋から閉館したままで、再開の兆しがなく、寂しく思います。

 今後の期待としましては、2022年1月に事業停止し、今後の行方が心配されていた佐渡の「両津やまきホテル」の土地・建物が、東京のファンドクラウドホールディングスにより取得され、今後の展開を楽しみにしたいと思います。

 心配なのは、松之山温泉の「ナステビュウ湯の山」です。復旧工事の開始は、最短でも正月休み明けの1月5日以降となるとのことで、工事が始まっても復旧時期については全く未定となっています。
 2017年5月から2018年7月まで、源泉トラブルにより、1年以上も
長期に休館したことがありますので、今回はそんなことにはならないことを祈ります。

 物価高で生活は厳しく、社会は混沌としています。温泉に浸かって、そんなストレスを吹き飛ばしましょう。

 皆様方の今年の〆の湯、そして新年の初湯はどこでしょうか。

 では、来年が良い年になりますように・・・。