出湯温泉ひとり占め 「出湯温泉共同浴場」

 新潟県阿賀野市の出湯温泉は、弘法大師により開湯されたと伝えられる新潟県最古の温泉です。
 ひなびた温泉街には2軒の共同浴場があり、4月5日(日)で営業終了となる「華報寺共同浴場」については前回記事にしましたが、今回はもうひとつの「出湯温泉共同浴場」をご紹介します。

 温泉街の手前、出湯温泉簡易郵便局左横の路地を入った突き当たりに「出湯温泉共同浴場」があります。

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 以前は「華報寺共同浴場」と同様の、昭和ロマンを感じさせるレトロな共同浴場でしたが、改築されて、2008年2月8日に現在の施設がオープンしました。

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 玄関を入り、券売機で入浴券を購入し、左にある受付に提出します。

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 料金は、大人250円、 小人150円です。営業時間は、6時~20時と「華報寺共同浴場」より遅くまで営業していて助かります。

 左が男湯、右が女湯です。小さな下足棚に靴を入れて中に入ります。タイミング良く浴室は無人で、私だけのひとり占めになりました。

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 右に脱衣棚とロッカーがあり、自由に使用します。小さな流しがありますが、ドライヤーはありません。

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 「嫌な客」という掲示が味わい深いですね。

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 浴室には浴槽が1つのみ。左に段があります、

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 右にシャワー付の水道水を使用した洗い場が2か所。

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 左にシャワーなしの源泉の洗い場が2か所あります。ソープ類はありませんので、持参する必要があります。

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 浴槽には注湯口が2か所あり、大量に源泉が注がれて、浴槽の縁からオーバーフローされています。

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 浴槽は深く、尻を底に着けますと湯面が鼻まで来ますので、中腰で入浴することになります。

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 湯温は40~41℃程度でしょうか。無色透明無味無臭の湯ですが、温まりは良かったです。何よりも鮮度が高い源泉が大量に掛け流しされており、満足度は高いです。
 浴室をひとり占めして、贅沢な時間を過ごすことができました。次の客が来るまで浸かっていようと頑張りましたが、なかなか来ないで、すっかりと湯だってしまいました。
 浴槽の縁で休んでいますと、漸く次の客が来られましたので、ふらふらしながら浴室を後にしました。

 平成27年4月23日付の分析書によりますと、源泉名は、出湯温泉 出湯新温泉。泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。源泉温度 40.6℃、湧出量 74L/分(動力揚湯)、PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 68.1、K 2.0、NH4 1.2、Mg 0.0、Ca 51.5、Sr 0.5、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.7、Cl 9.9、Br 0.1、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 235.0、HPO4 0.0、HCO3 22.0、CO3 1.2、メタケイ酸 44.9、メタホウ酸 0.1、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は437.2mg/kgです。
 冬期間のみ加温されますが、源泉がそのままの温度で掛け流しされており、循環・消毒はありません。

 今の時期は加温されており、温まりは良くて、汗が引かないで困りました。「華報寺共同浴場」と同様に掛け流しの湯を楽しむことができ、出湯温泉は素晴しいですね。
 設備的には難はありますが、最高の湯がありますので、不満はありません。あくまで日々の生活のための共同浴場ですから、そのつもりでご利用下さい。

 噴き出る汗を拭いながら、大きな満足感とともに駐車場へと歩きました。