さくらが散っても「さくらの湯」

 新潟の桜は散ってしまいましたが、毎年桜が咲く時期には、五泉市の「さくらんど温泉」とともに弥彦村の「さくらの湯」に行くことにしています。しかし、今年はタイミングを逃し、桜が見頃の時期を逃してしまいました。
 でも、行かないわけにもいかず、先日の夕暮れ時に行ってきました。前回行ったのは真冬の1月でしたので、3か月ぶりでした。

 駐車場横に桜の並木があるのですが、すべて葉桜になっていました。

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 夕暮れ時に、弥彦山の穏やかな山容が浮かび上がっていました。

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 周囲を見渡しながら玄関へ。

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 桜の造花が飾られた通路を通って、奥の玄関に向かいます。

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 玄関を入って、右の下足箱に靴を入れ、鍵とともに受付します。

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 料金は後払いですが、4月1日から改定されました。3月末までは、タオルセット・館内着付で大人1150円、小人650円でしたが、タオルセット・館内着なしで大人1100円、小人600円になりました。
 平日17時以降の夜間割引は、タオルセット付で大人700円、小人450円でしたが、タオルなしで大人650円、小人400円になりました。
 タオルセットは100円、館内着は150円、タオルセット・館内着のセットは200円です。
 従来のタオルセット・館内着付の料金で比較しますと、1150円が1300円になり、150円の値上げということになります。
 夜間割引をタオルセット付の料金で比較しますと、700円が750円に値上げということになります。
 しかし、タオルなしの料金が基本になりましたので、タオルを持参すれば、従来よりも安価に利用できることになりました。
 まあ、値上げの実感を和らげるには良かったと思いますし、タオルセットが100円、館内着150円、タオルセット・館内着セットで200円というのは安価な設定だと思いますので、評価したいと思います。

 私は館内着はなしにして、タオルセット(100円)のみ利用しました。

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 では、館内奥の浴室へ。手前が女湯、小さな休憩スペースをはさんで、奥が男湯で、向かいは岩盤浴です。

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 脱衣場は増築されて複雑な構造になっており、中央の洗面台のほかに、化粧台も各所に分散してあります。ドライヤーは無料で、ヘアブラシ等があります。紙コップ式の飲水機もあります。

 浴室は、入って左に掛け湯、ドライサウナ、円筒形の小さな水風呂が2つ、水風呂の小浴槽が並び、中央に腰掛け湯、右に洗い場があります。
 洗い場は、仕切り付きが 3+3+4か所で計10か所、仕切りなしが 3+4か所で計7か所の合計17か所あり、PHOENIXブランドの豆乳ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。以前はアカスリタオルを利用できたのですが、昨年6月から廃止されました。
 そして、奥の窓際に大小2つの内湯があり、大きなガラス窓からは露天風呂を見渡すことができます。
 大浴槽は通常の温度で、小浴槽はぬるめになっています。ともに注湯口から注がれた源泉は浴槽の縁からオーバーフローされて、掛け流しされています。

 洗身して内湯に浸かりました。そのときどきで湯色が違いますが、今回は微白濁して、やや緑がかっていました。硫化水素臭があり、なめれば硫黄味と塩味がします。
 注湯口から注がれている湯は、浴槽の大きさに比して十分量であり、湯の鮮度は高く、気持ちよく温泉を楽しむことができます。
 柔らかな硫黄泉と塩化物泉の魅力を併せ持っており、満足度の高い源泉です。湯温は41℃程度でしょうか。注湯口前は温度が高めですので、ここでたっぷりと温まりました。

 ぬるめの小浴槽は混雑していましたので今回は利用せず、露天風呂へ行きました。先回は真冬にも関わらず「ぬる湯」になっていて驚きましたが、今回は通常の温度でした。
 露天風呂には、軒下にある大浴槽のほかに、浅い浴槽、深い浴槽、寝湯などの多彩な浴槽が3ブロックに分かれて並んでいるほか、外れて壺湯が3つあります。
 軒下の浴槽は、注湯口から大量に源泉が注がれており、反対側からオーバーフローされており、内湯同様に鮮度の高い掛け流しを楽しめます。
 他の浴槽は循環併用で、浴槽の底から循環湯が大量に供給されているほか、注湯口から源泉が注がれ、その分はオーバーフローされています。

 まずは軒下の露天風呂に浸かりました。内湯同様の源泉掛け流しで、鮮度は抜群です。湯温は41℃程度で、良質な硫黄泉を堪能しました。
 庭にある桜は散ってはいましたが、わずかに花が残っており、満開の桜を想像しながら、花見の入浴を楽しみました。

 その後は、横にある浅い浴槽に浸かりました、循環湯ではありますが、浴槽の底から加熱源泉が大量に注がれて、この部分は湯温が高くて、良く温まりました。

 そして壺湯に浸かりました。夕暮れの空に幾重にも重なる飛行機雲があり、空を見上げながらまどろみました。

 露天風呂を楽しむうちに空は暗くなり、内湯に戻ってサウナを利用しました。テレビを観ながらたっぷりと汗を流し、外でクールダウンしました。温泉にサウナと、たっぷりと楽しみ、浴室を後にしました。

 平成5年7月31日付の分析書によりますと、源泉名は、やひこ桜井郷。泉質は、含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度 44.5℃、湧出量 394L/分(動力揚湯)、PH 8.2。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.2、Na 812.6、K 13.2、NH4 0.6、Mg 3.3、Ca 226.0、Sr 5.9、Ba 1.5、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.2、Cl 1599、Br 6.0、I 0.4、OH 0.0、HS 6.5、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 80.5、NO2 0.0、NO3 0.0、HPO4 3.0、HCO3 43.4、CO3 3.0、メタケイ酸 33.8、メタホウ酸 17.6、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 0.6、遊離H2S 0.4 など、ガス性除く成分総計は2858mg/kgです。
 加水なし、入浴に適した温度を保つため一部加温、衛生管理のため一部循環、衛生管理のため塩素系薬剤を使用とのことです。

 毎回書いていますが、経年変化で源泉が薄くなっていく温泉が多い中にあって、この源泉は検査のたびに濃くなっていく特異な温泉です。
 2006年10月の開業当初は、ガス性除く成分総計が469.4mg/kgの単純硫黄泉でしたが、現在はガス性除く成分総計はが2858mg/kgの含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉になりました。
 この良質な源泉が掛け流しで楽しめますので、多彩な浴槽と相まって、満足度は高い温泉施設です。

 浴室を出て、すぐ横にある休憩所でひと休み。

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 広間に移動して冷茶をいただきました。

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 ここでもひと休み。

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 広間の横にある足湯を覗いてみましたが、無人の足湯がもったいなく感じました。

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 そして安楽椅子が並ぶ休憩所へ。

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 この原稿を書きながら休憩しました。

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 夜も更けたところで退館し、暗い県道を新潟市へと進みました。
 
 源泉掛け流しの湯を楽しめて、多彩な浴槽も魅力です。別料金で岩盤浴も楽しめますし、休憩設備や食事処も充実しています。
 料金が改定されましたが、値段分は楽しめる施設であり、万人に勧められる温泉です。これからも利用させていただきたいと思います。