村杉温泉独り占め 久し振りに「長生館」

 阿賀野市の五頭温泉郷の中核をなす村杉温泉の温泉街の中央に「風雅の宿 長生館」があります。
 村杉温泉を代表する立派な温泉旅館でありながらも、立ち寄り湯にも力を入れており、気兼ねなく利用できるのが魅力です。
 ときどき利用させていただいているのですが、厳寒の1月に行って以来利用していませんでしたので、5月下旬の某日、久しぶりに仕事帰りに立ち寄り湯をしてきました。 
 国道290号線から村杉温泉街の細道を進みますと、温泉街の中央に「長生館」があります。

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 入口にある立派な看板が目印です。

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 玄関前の広場が駐車場になっています。車をとめて玄関へ。

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 館内に入りますと、右手にフロントがありますので、料金を払います。

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 料金は、タオルなしで大人1000円、小人600円です。バスタオル貸し出しは300円、フェイスタオル販売は300円です。
 毎月夜の部が800円(小人500円)に割り引かれる期間が設定されており、休館日やジャズイベントがある日がありますので、公式サイトで確認してご利用ください。
 立ち寄り入浴の利用時間は、昼は11時~14時(15時まで入浴可)、夜は18時~20時(21時まで入浴可)です。
 スタンプカードがあり、スタンプ6個で1回無料になり、毎月26日はスタンプ2個もらえますのでお得です。


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 ロビーを右に眺めて奥に進みます。

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 階段を上がって、左の廊下を進みますと大浴場があります。

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 左が女湯の「薬師の湯」、右が男湯の「長寿の湯」です。

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 ここで靴を脱いで浴室へ。

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 脱衣場は無人でした。

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 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、鍵付き貴重品入れがあります。小上りがあり、血圧計が置いてあります。洗面台にはドライヤーが左右に2台あります。

(内湯・露天風呂とも、独り占めできた時間帯があり、そのときに写真を取らせていただきました。)

 浴室に入りますと、内湯はコンパクトであり大浴槽がひとつあるのみです。

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 壁際にシャワー2か所、角をはさんで仕切りなしの洗い場が、3+5か所の計8か所あり、泡タイプのボディソープ、シャンプー、リンスと、通常タイプの2種類あります。

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 大浴槽には先客が一人おられましたので、洗身してまず最初に露天風呂に行きました。

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 トンネルの先に露天風呂の空間が広がり、この演出は秀逸です。露天風呂は無人で独り占めできました。
 緑に囲まれた空間に岩造りの露天風呂があり、手前部分には屋根が付いています。大小2つあり、小浴槽は非加熱源泉が掛け流しされています。

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 大浴槽中央に配置された石に鯉のモニュメントがあるほか、奥の注湯口前には鯉のモニュメントがあります。ちなみに、村杉温泉は鯉料理が名物です。

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 うっそうとした緑に囲まれて、瞑想の時間を過ごしました。浴槽は深く、湯量は豊富です。

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 源泉温度が低いので、加熱循環が必要なのが村杉温泉の宿命ですが、カルキ臭いこともなく、気持ち良く湯に浸かることができます。

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 湯温は40~41℃程度のぬるめですが、温まりは良いのが村杉温泉の特徴です。

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 温まったところで、非加熱源泉の小浴槽へ。

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 注湯口から注がれる源泉をなめますと、甘さを感じます。湯温は25℃程度ですので、冷たすぎることもなく気持ち良く浸かれます。
 冬場はもっと冷たいので大変ですが、今の季節はちょうど良く、大浴槽と交互に浸かると「ととのう」ことができます。

 次の客が来るまでの10分足らずの時間でしたが、至福のひとときを過ごすことできました。
 
 内湯に戻りますと無人でした。大浴槽を独り占めして、再度温まりました。

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 湯温は決して高くはないのですが、体の芯から温まり、長く浸かるうちに疲労感や息苦しさを感じてきて、村杉温泉のパワーを実感できます。
 無色透明無味無臭の湯から、これほどのパワーを感じられるのは驚異的であり、毎回不思議に感じます。まさにラジウム温泉(ラドン泉)の魅力でしょう。
 この効能はラドンの吸入効果と思われ、解放された露天風呂より、閉鎖空間の内湯で実感されます。
 村杉温泉を独泉で楽しみ、贅沢な時間を過ごしました。しばらくして露天風呂から他の客が戻って来られたところで浴室を後にしました。
 
 2021年8月31日付の分析書によりますと、源泉名は薬師乃湯3号井。泉質は単純弱放射能温泉(低張性アルカリ性低温泉)。源泉温度 25.3℃、湧出量 239L/分(掘削自噴)、PH 8.5です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 50.3、K 1.4、NH40.3、Mg 0.3、Ca 31.2、Sr 0.3、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F0.6、Cl 16.6、Br 0.1、I 0.0、NO20.0、NO30.0、HS 0.8、HSO40.0、S2O30.0、SO4135.6、HPO40.1、HCO337.2、CO30.0、メタケイ酸 26.1、メタホウ酸 0.1、遊離CO20.2、遊離H2S 0.0、など、ガス性除く成分総計は301mg/kgです。そのほかに、ラドン(Rn)を 89.9 x10-10Ci/kg(24.7マッヘ単位)含みます。

 源泉供給方法に関しての記載によりますと、源泉は自噴しており、薬師の足湯付近の貯湯タンクにポンプを用いて圧送し、貯められた源泉は加圧ポンプを用いて、道路埋設配管で当館に供給(供給量は毎分20L)しているそうです。
 源泉は入浴に適した温度に加温して浴槽に供給、衛生管理と温泉資源の保護を目的として循環ろ過装置を使用、レジオネラ菌等の細菌繁殖防止のために塩素系薬剤による消毒処理を実施、加水処理や入浴剤の使用なし、とのことです。 
 源泉の利用に関する情報としては、源泉は入浴に適した温度に加温して浴槽に供給、衛生管理と温泉資源の保護を目的として循環ろ過装置を使用、レジオネラ菌等の細菌繁殖防止のために塩素系薬剤による消毒処理を実施、加水処理や入浴剤の使用なし、とのことです。

 以前は、ラドン(Rn)を744.2x10-10キュリー/kg(204.7マッヘ単位)含み、国内でも有数の放射能温泉でしたが、検査のたびに低下し、放射能泉の基準(50マッヘ単位)を下回って、24.7マッヘ単位の弱放射能温泉になりました。それでも体感上の効能には変化を感じません。
 源泉温度が低いですので、加熱・循環は避けられませんが、カルキ臭いこともなく、温泉のパワーは十分に感じられます。露天風呂の小浴槽では非加熱源泉の掛け流しを楽しめますが、これを楽しめるのは村杉温泉ではここだけですので貴重であり、満足度は高いです。

 湯上りには、いつものようにロビーの右隅で飲泉を楽しみました。

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 露天風呂の非加熱源泉と同様に甘みを感じ、ただの地下水でないことは実感されます。

 ロビーから庭に出て、椅子に座って噴き出る汗をタオルで拭きながらクールダウンしました。

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 見上げますと、木々の間から月が見えました。

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 穏やかな春の夜を楽しみ、退館して家路に着きました。

 無色透明無味無臭の湯は、一見すれば何の特徴もないのが特徴ですが、ラジウム泉のパワーは魅力です。
 安価に味わうなら共同浴場がありますが、混雑してリラックスできません。他の旅館の選択肢もありますが、露天風呂を楽しめて、割引期間なら800円で利用でき、スタンプ6個で無料入浴できるとなれば、「長生館」の魅力は一段上に思います。皆さんもいかがでしょうか。